Verticaのマイナーバージョン「7.2」がリリースされましたので、主な新機能と強化された機能をご紹介します。
今後、新機能の検証結果なども本サイトでご報告する予定です。

Vertica 7.2 の主な新機能/機能強化

「Apache Kafka」分散型メッセージングシステムのネイティブサポート

IoT(Internet of Things)などの高速ストリーミングデータをほぼリアルタイムで取り込んで分析できるようになりました。これにより、製造プロセス制御、サプライチェーン最適化、ヘルスケアモニタリング、金融リスク管理、不正検出など、データストリーミング分析の高速化を実現します。

主キー/一意キー制約の自動評価機能の追加

COPY、INSERT文などDML実行時に、主キー/一意キー制約の自動評価が可能になりました。

クエリの最適化

Vertica 7.2 では、以下のような様々なクエリの最適化がされています。

 ・ハッシュジョインの性能向上
 ・オプティマイザのメモリー使用率削減
 ・結合方法やプロジェクションの指定が可能なヒントのサポート
 ・Live Aggregate及びTop-Kプロジェクションのテーブル指定サポート

その他、追加/強化された機能

新たなParserの追加

 ・Copyコマンドのパラメータで新たなParser関数が追加されました。
   AvroParser 、CSVParser

新たな関数の追加

 ・以下の関数が追加されました。
   解析関数(NTH_VALUE)、算術関数(COSH、SINH、TANH、LOG10)

クライアント接続機能の強化

 ・Pythonドライバーの追加
 ・JDBC接続のMultipleActiveResultSets(MARS)に対応

セキュリティ機能の強化

 ・スキーマレベルの権限継承が可能になりました。

データベース管理機能の強化

 ・ノードハング時の検知が可能になりました。
 ・カタログサイズが縮小されました。

バックアップ・リカバリ機能の強化

 ・バックアップ・リストアの性能が向上しました。
 ・バックアップからオブジェクト単位のリストアが可能になりました。
 ・テーブル単位のリカバリが可能になりました。
 ・ノードダウン時のリカバリが高速になりました。

その他

稼働環境

Red Hat 7/CentOS 7 のサポート開始

 ・hugepageのサポートにより、パフォーマンスの向上が見込めます。
   ※Red Hat 6/CentOS 6 以前は、hugepageの無効化を推奨していましたが、
    Red Hat 7/CentOS 7 では、有効化を推奨します。
 ・ファイルシステムXFSはサポートされません(ext3/ext4をサポート)。
 ・Red Hat 5/CentOS 5、Debian 6 はサポートを終了します。

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 7.2で確認しています。