Verticaのメジャーバージョン「8.0」がリリースされましたので、主な新機能と強化された機能の概要をご紹介します。
今後、新機能の検証結果なども本サイトでご報告する予定です。

Vertica 8.0 の主な新機能/機能強化

クラウド&オープンソース連携の強化

「Microsoft Azure Cloud」に対応

Amazon Web Services(AWS)だけでなく、Microsoft Azure Cloud上でも利用可能となりました。
これにより、最適なクラウドプラットフォームを自由に選択いただくことが可能となります。

「Apache Spark」コネクタの提供

VerticaとSpark RDD/Dataframe間のデータ連携が可能になり、Sparkでは難しい大規模データの高度なクエリをVerticaが可能にします。

パフォーマンスの向上

クエリーパフォーマンスの向上

同時実行性の強化により、クエリー多重実行時のスループットが向上しました。
また、ノードダウン時のクエリーパフォーマンスも向上しています。

ロードパフォーマンスの向上

自動分配ロードにより、大容量ファイルの内部での自動分割とロードが可能になり、データロードのパフォーマンスが大幅に向上しました。
また、カラム数の多いテーブルへのロードパフォーマンスも向上しています。

その他、追加/強化された機能

テキスト検索のマルチバイト文字対応

日本語によるテキスト検索が可能になりました。

機械学習アルゴリズムをデータベースに内蔵

K-平均法、ロジスティック回帰、線形回帰による分析が、より簡単に利用可能となりました。

クライアント接続機能の強化

ユーザーのコネクション制御機能が以下のように拡張されました。

 ・ユーザーごとの接続セッション最大数を設定可能
 ・接続セッションのアイドルタイムを設定可能
 ・特定のユーザーによる接続セッションを停止可能

データロード機能の強化

 ・テーブルレベルでロード方式のデフォルト選択が可能
 ・フレックステーブルに対して、INSERTの実行が可能

マネージメントコンソール機能の強化

 ・Kafkaローディングの管理/監視が可能
 ・Kafkaクラスターにマネージメントコンソールを配置可能
 ・テーブルの使用率を確認可能
 ・表示チャートを拡張(タイムフレームの拡張、画面の拡大表示)

SQL機能とステートメントの強化

 ・テーブル複製コマンド「COPY_TABLE」により、CREATE TABLE AS SELECTよりも高速な
  論理的なコピーが可能
 ・サンプル関数「TABLESAMPLE」により、テーブルデータのN%をランダムに抽出可能

その他

稼働環境

サポートの開始/終了

 ・Microsoft SQL Server 2016 および Microsoft Visual Studio 2016のクライアントをサポート
 ・FIPS(連邦情報処理機構)クライアントをサポート
 ・ファイルシステム ext3 のサポートを終了(ext4 のみサポート)
 ・Red HatとCentOSの6.0~6.4、SUSEの11.0~11.2、Oracleの6.6以前、Debianの7.0~7.5のサポートを終了

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 8.0で確認しています。