Verticaを導入するサーバのswap領域サイジングの考え方をご紹介します。

swap領域サイジングの考え方

Verticaは、最大で物理メモリの95%(変更可能)を使用します。
Vertica自身がswapを発生させることはありませんが、Verticaサーバにインストールする他ツール(監視ツール、ジョブ管理ツール等)のプロセスが残りの5%以上のメモリを使用する場合は、swapが発生する可能性があります。

物理メモリとswapの双方を使いきってしまうと、OOM killerによってVerticaプロセスがkillされてしまう可能性があります。このため、swap領域は余裕のあるサイズにすることをお勧めします。

なお、Verticaインストール要件のswap領域サイズは、2GBです。

swapが発生しない例

物理メモリが128GBで、Vertica以外のプロセスが5GBのメモリを要求する例です。
この場合は、swapが発生しないため、インストール要件の2GBを用意すれば問題ありません。

swap発生量なし
物理メモリサイズ128GB
Vertica以外のメモリ使用量5GB
Verticaのメモリ使用量約122GB

swapが発生する例

物理メモリが128GBで、Vertica以外のプロセスが10GBのメモリを要求する例です。
この場合は、約4GBのswapが発生するため、余裕を持って6~8GBのswap領域を用意することが推奨されます。

swap発生量約4GB
物理メモリサイズ128GB
Vertica以外のメモリ使用量10GB
Verticaのメモリ使用量約122GB

参考情報

・ディスク容量のサイジング
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/disk-sizing/

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.2で確認しています。

更新履歴

2019/4/1 検証バージョンを9.2に変更
2016/2/4 本記事を公開