概要

admintoolsコマンドのコマンドラインツールを使用することで、コマンド実行のみでデータベースを作成することができます。
CUIによる対話形式の操作が必要ないため、人的な操作ミスの心配がなく、またシェルスクリプト等に組み込むことが可能です。

構文

作成

削除

基本的な実行例

データベースの作成

1台構成の場合

3台構成の場合

データベースの削除

注意点

・データベースの作成時、既存のデータベースは全て停止している必要があります。
一つのサーバ上で同時に起動できるVerticaデータベースは一つのみであるためです。
停止していない場合、以下のエラーが発生します。

・データベースの削除時、削除対象のデータベースは停止している必要があります。
停止していない場合、以下のエラーが発生します。

オプション

オプション名内容
-h
--help
このヘルプメッセージを表示して終了します
-D ディレクトリ
--data_path=ディレクトリ
データディレクトリのパス
-c ディレクトリ
--catalog_path=ディレクトリ
カタログディレクトリのパス
-d DB名
--database=DB名
作成するデータベースの名前
※省略不可
-l ライセンスファイル
--license=ライセンスファイル
データベースライセンス
-p DBのパスワード
--password=DBのパスワード
データベースパスワード
-P POLICY, --policy=POLICYデータベース再起動ポリシー
-s ホスト
--hosts=ホスト
データベースにクラスタを構成するノードのIPアドレス
※複数記述する場合、カンマ区切りで指定
--shard-count=シャード数データベース内のシャードの数
※Eonモードのみ
--communal-storage-location=COMMUNAL_STORAGE_LOCATION共有ストレージの場所
※Eonモードのみ
-x COMMUNAL_STORAGE_PARAMS
--communal-storage-params=COMMUNAL_STORAGE_PARAMS
共有ストレージパラメータファイルの場所
※Eonモードのみ
--depot-path=DEPOT_PATHデポディレクトリへのパス
※Eonモードのみ
--depot-size=DEPOT_SIZEデポのサイズ
※Eonモードのみ
--force-cleanup-on-failureコマンドの失敗時、既に作成されたディレクトリを強制的に削除
--force-removal-at-creationデータベースを作成する前に既存のディレクトリを強制的に削除

参考情報

Writing Administration Tools Scripts
https://www.vertica.com/docs/9.3.x/HTML/Content/Authoring/AdministratorsGuide/AdminTools/WritingAdministrationToolsScripts.htm

コマンドラインによるadmintoolsの操作方法
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/admintools_commandline/

データベースの停止、起動方法(admintools)
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/stop_start_database_admintools/

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.3で確認しています。

更新履歴

2020/4/2 本記事を公開