はじめに

よく、データベースサーバーのデータを使いなれた Microsoft Excel (以下、Excel) や Microsoft Access (以下、Access) で参照して、加工したいという要望をいただきます。VerticaもExcelやAccessからの接続をサポートしています。今回は、Verticaに対してExcelとAccessからの接続方法やデータ参照の方法を紹介します。

「Excel」と「Access」からの接続手順

①「HPE Vertica Client Drivers and Tools for Windows」のインストール

まず、Windows用のVertica ODBCドライバをインストールします。ODBCドライバは「HPE Vertica Client Drivers and Tools for Windows」に含まれており、my.vertica.comより、ダウンロードができます。

② ODBCの接続設定

1. Verticaデータベースに接続するために、Windowsの[コントロール パネル] > [管理ツール] > [データ ソース (ODBC)] からODBCの設定をおこないます。

ODBC_0

2. [ODBC データソース アドミニストレーター] 画面が表示されるので、[システム DSN]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。

ODBC_1

3. [データ ソースの新規作成] 画面より、[Vertica]のドライバを選択し、[完了]ボタンをクリックします。

ODBC_2

4. [HPE Vertica ODBC DSN Configuration] 画面より、[DSN name]、[Database]、[Server]、[User name]、[Password]を入力します。

ODBC_4-0

5. [Test connection]ボタンをクリックし、接続確認をおこないます。

ODBC_4-1

6. [Connection Succeeded]が出力されることを確認します。

ODBC_5

③ Excelからの接続確認

ExcelからVerticaに対して、ODBC経由で接続してみます。

1. [データ] > [その他のデータ ソース] > [Microsoft Query]を選択します。

Execel_0

2. [データ ソースの選択]画面より、[データベース]を選択し、「②ODBCの接続設定」で作成した「test1」を選択後、[OK]ボタンをクリックします。

Execel_0-1

3. [テーブルの追加]画面より、対象のテーブルを選択後、[追加]ボタンをクリックします。

Execel_1

4. 対象のテーブルから、クエリの実行結果に出力したい列を選択します。

Excel_4

5. [クエリの実行]を選択し、実行結果を確認します。

Excel_5

6. 条件を指定し、抽出したいデータだけを取得することもできます。[抽出条件の表示/非表示]を選択します。

Excel_6

7. 対象のテーブルから、クエリの実行結果に出力したい列を選択します。[抽出条件フィールド]に追加されたことを確認します。

Excel_7

8. [値:]と[or:]に条件を追加し、[クエリの実行]を選択します。

Excel_8

9. クエリの実行結果を確認します。

Excel_9

10. 実行結果をExcelに出力します。[ファイル] > [Microsoft Office Excel にデータを返す]を選択します。

Excel_10

11. [データのインポート]画面で、[データを返す先を選択してください。]より、Excleの出力先を指定します。

Excel_11

12. 出力結果を確認します。

Excel_12

④ Accessからの接続確認

AccessからVerticaに対して、ODBC経由で接続してみます。

1. [外部データ] > [その他] > [ODBC データベース]を選択します。

Access_0

2. [外部データの取り込み]画面より、[現在のデータベースの新しいテーブルにソース データをインポートする]を選択後、[OK]ボタンをクリックします。

Access_1

3. [データ ソースの選択]画面より、[コンピューターデータソース]を選択し、「②ODBCの接続設定」で作成した「test1」を選択後、[OK]ボタンをクリックします。

Access_2

4. [オブジェクトのインポート]画面より、対象のテーブルを選択後、[OK]ボタンをクリックします。

Access_3

5. [外部データの取り込み]画面で、[すべてのオブジェクトがインポートされました。]の出力を確認後、[閉じる]ボタンをクリックします。

Access_4-1

6. インポートされた対象テーブルのデータを確認します。

Access_5-1

7. 条件を指定し、抽出したいデータだけを取得することもできます。[作成] > [クエリデザイン]を選択します。

Access_7

8. [テーブルの表示]画面より、対象のテーブルを選択します。

Access_8

9. 対象のテーブルから、クエリの実行結果に出力したい列を選択します。[フィールド]と[テーブル]に追加されたことを確認します。

Access_9

10. [抽出条件:]と[または:]に条件を追加し、[実行]を選択します。

Access_10

11. クエリの実行結果を確認します。

Access_11

参考情報

HPE Vertica Client Drivers and Tools for Windows (7.2新機能)
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/vertica-client-drivers/

クライアントドライバとVerticaサーバの互換性
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/client-compatible/

Vertica Client製品のコンポーネント
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/vertica-client/

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 7.2で確認しています。