はじめに

本記事では、既に適用済みの「旧サブスクリプションライセンス」を「新サブスクリプションライセンス」(*)に更新する方法をご紹介します。
 
(*)ライセンスの詳細は、紹介資料をご参考になさってください。

サブスクリプションライセンスキーの更新方法

サブスクリプションライセンスキーを更新するには、以下の3通りの方法があります。
 
① admintoolsを使用した方法
② SELECT INSTALL_LICENSEを使用した方法
③ Management Consoleを使用した方法
 
「旧サブスクリプションライセンス」が適用済みの環境は、追加で「新サブスクリプションライセンス」を適用することで、有効期限が更新されます。本記事では、以下のサブスクリプションライセンスを例にあげて、手順をご紹介します。
 
 start_dateend_datesize
旧サブスクリプションライセンス2024-06-27 09:00:002025-06-28 08:59:591TB
新サブスクリプションライセンス2025-06-27 09:00:002026-06-28 08:59:591TB

admintoolsを使用した方法

1. Verticaのいずれかのノード上にある任意のディレクトリに、「新サブスクリプションライセンス」のキーファイルを配置します。
(例:1号機の/tmp配下に配置)

2. 「新サブスクリプションライセンス」に更新するために、ライセンスキーのファイルを配置したノード上のdbadminユーザーにて、以下のadmintools のコマンドを実行します。

▼コマンド
$ admintools -t upgrade_license_key -d データベース名 -p パスワード -l “<新サブスクリプションライセンスキーのファイル配置場所>”
 
▼実行例

 
3. vsqlでデータベースに接続後、LICENSESシステムテーブルを参照することでライセンスが適用されたことを確認します。以下実行例で★印のとおり、新と旧の2つのサブスクリプションライセンスが適用されて、有効期限が更新されたことを確認します。

▼実行例

 
4. audit_license_size関数の実行結果より、「新サブスクリプションライセンス」が適用されたこと、またライセンスで許可された使用可能なデータサイズを確認します。

▼実行例

(※)License Size は、2.00TB(旧1TB + 新1TB)と表示されます。「旧サブスクリプションライセンス」は失効後30日間は有効です。31日以降は自動的に無効となるので、削除の必要はありません。

SELECT INSTALL_LICENSEを使用した方法

1. Verticaのいずれかのノード上にある任意のディレクトリに、「新サブスクリプションライセンス」のキーファイルを配置します。
(例:1号機の/tmp配下に配置)

2. 「新サブスクリプションライセンス」に更新するために、ライセンスキーのファイルを配置したノード上のdbadminユーザーでvsqlにログイン後、以下のSELECT INSTALL_LICENSE のコマンドを実行します。

▼コマンド
SELECT INSTALL_LICENSE(‘<新サブスクリプションライセンスキーのファイル配置場所>’);
 
▼実行例

 
3. LICENSESシステムテーブル を参照することでライセンスが適用されたことを確認します。以下実行例で★印のとおり、新と旧の2つのサブスクリプションライセンスが適用されて、有効期限が更新されたことを確認します。

▼実行例

 
4. audit_license_size関数の実行結果より、「新サブスクリプションライセンス」が適用されたこと、またライセンスで許可された使用可能なデータサイズを確認します。

▼実行例

(※)License Size は、2.00TB(旧1TB + 新1TB)と表示されます。「旧サブスクリプションライセンス」は失効後30日間は有効です。31日以降は自動的に無効となるので、削除の必要はありません。

Management Consoleを使用した方法

1. Management Consoleに接続可能なPCにサブスクリプションライセンスキーのファイルを配置します。

2. ブラウザでManagement Consoleに接続し、トップメニューから以下の操作を実施ください。
→画面左側のバーにある「View infrastructure」タブをクリック
→「Database and Cluster View」をクリック後、右側に表示された「Database」のアイコンをクリック
→右側に表示されたポップアップ画面の中の「View」ボタンをクリック
→画面左側のバーにある「License」タブをクリック
→画面上部にある「Install New License」ボタンをクリック
→「Upload a new database license」の項目にある「Browse」ボタンをクリックし、ライセンスキーのファイルを指定
→画面上部にある「Apply」ボタンをクリック
→Accept EULA and Analyticsでライセンス許諾の内容に問題がないければ、「チェックボックス」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリック
→ポップアップした画面で「Success」と表示されていればライセンスを適用できたことなので、「Close」ボタンをクリック
→画面左側のバーにある「License」タブをクリック
→画面上部にある「AUDIT」ボタンをクリック
 
以下画像のとおり、Installed Licensesに表示されている1行目が「旧サブスクリプションライセンス」、2行目が「新サブスクリプションライセンス」です。

(※)上記画像の Latest Audit(total usage)は、2.00TB(旧1TB + 新1TB)と表示されます。「旧サブスクリプションライセンス」は失効後30日間は有効です。31日以降は自動的に無効となるので、削除の必要はありません。

注意事項

新サブスクリプションライセンス適用のタイミング

旧サブスクリプションライセンス失効後の適用

「新サブスクリプションライセンス」は「旧サブスクリプションライセンス」が失効後、30日以内に更新してください。30日間を経過してしまうと、以下の動作になってしまいます。
 
・DDL文
すべてのDDL文の実行時に以下例のとおりWARNINGが出力されます。
 
▼WARNING例

 
・DML文
すべてのDML文の実行時に以下例のとおりエラーが発生し実行できません。
 
▼エラー例

 
また、もし上記30日間を経過してしまった場合でも「新サブスクリプションライセンス」への更新は可能です。
その際は、上述の「サブスクリプションライセンスキーの更新方法①②③」のいずれかにて、実施してください。

旧サブスクリプションライセンス失効前の適用

「旧サブスクリプションライセンス」が失効前の時点で「新サブスクリプションライセンス」を適用しようとした場合、以下例のとおりエラーが発生し「新サブスクリプションライセンス」の適用ができません。失効後に適用してください。
 
▼エラー例

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 25.2で確認しています。

更新履歴

2025/08/28 本記事を公開