はじめに

Management Console(以下、MC)のバージョンアップをする場合の注意点および手順について、ご紹介します。今回は、MC 10.0 から 11.1 へのバージョンアップを例にあげて、詳細を解説します。

注意点

MCのバージョンアップをおこなう場合は、以下の点にご注意ください。
・MCのバージョンアップはVerticaとは異なり、v10.0→v11.1 へ直接アップグレードが可能です。
・VerticaとMCのアップグレードの順序は、どちらから実施しても構いません。
・MC11.1は、Vertica7.2.3以降のすべてバージョンに対応しています。

バージョンアップ手順

本手順は、すべてrootユーザ(OS)で実施してください。

1. MCの停止

MCが起動している場合は、停止します。既にMCが停止されている場合は、本手順はスキップしてください。

2. MCのバックアップ取得

バージョンアップが失敗した時のために、”/opt/vconsole” ディレクトリのバックアップを取得します。MCのバージョンアップが正常に完了した後で、バックアップは削除してください。

3. MCのバージョンアップ

MCを “10.0.1-0″ から、”11.1.1-0” にバージョンアップします。

4. バージョンアップの確認

MCが “11.1.1-0” にバージョンアップされたことを確認します。

5. MCの停止

MCを停止します。アップグレード後、RHEL7.x や RHEL8.x の場合も最初の停止コマンドは以下を実行してください。
※RHEL7.x/RHEL8.x をご利用の場合は、”systemctl stop vertica-consoled.service” コマンドでは、MCが正常に停止できません。

6. MCの起動

MCを動作確認するため、起動します。

7. MCの正常性確認

https://<IPアドレス>:5450/webui に接続をおこない、MCの正常性確認をおこないます。

参考情報

Upgrading Management Console
https://www.vertica.com/docs/11.1.x/HTML/Content/Authoring/InstallationGuide/Upgrade/MCUpgrade/UpgradingManagementConsole.htm

Verticaのバージョンアップ方法について
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/verup/

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 11.1で確認しています。

更新履歴

2022/06/20 11.1用に手順を更新
2019/08/06 本記事を公開