はじめに

Verticaのバージョンアップをする場合の注意点および手順について、ご紹介します。今回は、Vertica 8.1 から 9.1 へのバージョンアップを例に詳細をご説明します。

注意点

各バージョン毎にバージョンアップ・パスは違います。現在、ご利用中のバージョンに応じて、複数回のバージョンアップが必要になります。例えば、Vertica 8.1 から 9.1 へのバージョンアップは合計2回のバージョンアップが必要です。

・Vertica 7.0 → 7.1
・Vertica 7.1 → 7.2
・Vertica 7.2 → 8.0
・Vertica 8.0 → 8.1
・Vertica 8.1 → 9.0
・Vertica 9.0 → 9.1

バージョンアップ手順

以下でご案内するバージョンアップ手順を2回繰り返します(1回目:8.1 → 9.0、2回目:9.0 → 9.1)。
なお、8.1 → 9.0 と 9.0 → 9.1の手順で違う箇所は「2.」だけです。他の手順は、全て同一となります。

1. オンラインバックアップの取得

万が一、バージョンアップが失敗した際のリカバリ用に、既存データベースのオンラインバックアップを取得します。

Verticaのバックアップ方法
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/vertica_backup/

2. 修正スクリプトの実行

※この手順は9.0から9.1にバージョンアップする際に実施ください。
Vertica9.1では、バディプロジェクションのSELECT句とORDER BY句において、同じ順序で指定している必要があります。以前のバージョンでも非推奨でしたが、Vertica9.1からは完全に非対応になりましたので、事前に修正スクリプトを実施する必要があります。同じ順序に指定することで、Vertica内部のカタログ管理が容易となり、データベース全体のパフォーマンスを向上させることができます。

スクリプトのダウンロードおよび実施方法については、以下のドキュメントをご参照ください。
https://www.vertica.com/pre-upgrade-script//

3. データベース停止

Verticaデータベースを停止します。

4. 追加パッケージの削除

R言語等の追加パッケージを別途インストールしている場合は、アンイストールします。追加パッケージをインストールしていない場合は、この手順はスキップできます。追加パッケージをアンインストールしないと、次の「5.」でVerticaパッケージのインストールが失敗します。

5. バージョンアップ用のRPMインストール

Verticaクラスタのいずれかのノードで、rootユーザにてRPMパッケージのインストールを実施します。

6. アップグレード・コマンド実行

rootユーザにて、update_verticaを実施しバージョンアップを行います。
アップグレード・コマンドのオプションは、インストール時のオプションと同じものを指定する必要があります。
インストール時のオプションはadmintools.confファイルの「install_opts」より、確認ができます。

<注意事項>
■「–-hosts(-s)」オプションが出力されている場合は、除外してから、アップグレードコマンドを実行してください。

[install_optsの出力例]

[アップグレードコマンドの実行例]


■仮想環境もしくはクラウド環境でアップグレードを実行する場合は、「-–point-to-point(-T)」オプションの付与が必要です。

[install_optsの出力例]

[アップグレードコマンドの実行例]


■ノード追加や削除をおこなったことがある場合、「–-add-hosts(-A)」および「–-remove-hosts(-R)」オプションが出力されているので、アップグレードコマンドを実行する時は、このオプションを指定しないでください。ノード追加や削除を実行するたびに、設定内容は admintools.conf.bak.XXX にバックアップされます。そのため、インストール時のオプションは、admintools.conf.bak.XXX から確認してください。

[install_optsの出力例]
▽ノード追加

▽ノード削除



以下は、オンプレミス環境の実行例です。

7. データベース起動

Verticaデータベースを起動します。データベースを起動するタイミングで、パッケージがインストールされます。

<注意事項>
■万一、パッケージのインストールに失敗した場合は、こちらの手順に従ってパッケージを再インストールしてください。

8.追加パッケージの再インストール

「4.」でアンイストールしたパッケージがあれば、再度インストールをします。アンイストールしたパッケージが無ければ、この手順はスキップできます。

参考情報

・Upgrading Vertica
https://my.vertica.com/docs/9.1.x/HTML/index.htm#Authoring/InstallationGuide/Upgrade/UpgradingVertica.htm

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.1で確認しています。

更新履歴

2019/08/14 「データベース起動」の手順に<注意事項>を追加
2019/05/29 手順を修正、および<注意事項>を追加
2018/08/13 本記事を公開