Verticaのマイナーバージョン「8.1」がリリースされましたので、主な新機能と強化された機能の概要をご紹介します。
今後、新機能の検証結果なども本サイトでご報告する予定です。
目次
Vertica 8.1 の主な新機能/機能強化
パフォーマンスの向上
フラッタンテーブル(Flattened Table)の追加
非正規化したテーブルが簡単に作成でき、正規化されたテーブルのJOIN処理と比較して、高速パフォーマンスを実現します。また、非正規化したテーブルの作成だけでなくメンテナンスも簡素化されます。
ロードパフォーマンスの向上
複数ノードにおけるスレッド処理の並列化により、データロードのパフォーマンスがさらに向上しました。In-Database分析機能の拡充
機械学習の分類アルゴリズム「サポートベクターマシーン(SVM)」に対応
ロジスティック回帰と比較して、より大容量のデータをより高速に二項分類することが可能となります。これにより、テキスト分類やIoT等、幅広い分野での利用が可能となりました。
<8.1で利用可能なアルゴリズム>
線形回帰、ロジスティック回帰、K-平均法、ナイーブベイズ分類器、SVM(8.1で追加)
<参考情報>
Verticaで始める機械学習~SVM(サポートベクターマシン)アルゴリズムへの対応~
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/vertica-ml-svm/
機械学習のモデルをDBオブジェクトとして管理
スーパーユーザのみ許されていたモデルの作成/削除などの管理が、GRANT文で権限付与することにより、一般ユーザでも可能になりました。また、これまでSELECT文で記述していたモデルの変更や削除などが、ALTER MODEL文やDROP MODEL文のように、他のDBオブジェクトと同様の構文で記述が可能となりました。
機械学習に関するその他新機能
新たな関数の追加により、欠損値の補完や、大量データの推定値を高速に取得することが可能になりました。<参考情報>
Verticaで始める機械学習~ビッグデータ分析/IoTに有効な機械学習機能の紹介~
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/vertica-in-database-machine-learning/
その他、追加/強化された機能
マネージメントコンソール(Management Console)機能の強化
カタログサイズとそのメモリサイズのモニタリングやアラート通知が可能になりました。カタログメモリの利用状況を確認
ワークロードアナライザ(WLA)の設定
JVMのヒープサイズの設定
フレックステーブル(Flex Table)機能の強化
半構造化データの格納が可能なフレックステーブルを「CREATE TABLE AS SELECT」で作成可能になりました。その他
稼働環境
サポートの開始/終了
・RHELとCentOSの7.3をサポート・Oracle Enterprise Linux (Compatible Mode)の7.3をサポート
・RHEL 6.8のみLVMを限定的にサポート
・RHELとCentOSの6.5のサポートを終了
システム要件の詳細はこちらの記事でご確認ください。
検証バージョンについて
この記事の内容はVertica 8.1で確認しています。- 投稿タグ
- 新機能, フレックステーブル, 機械学習, フラッタンテーブル, Flattened Table, サポートベクターマシーン