はじめに

Vertica 9.0.1 より、vbrによるバックアップの取得やリストア時にワイルドカードをサポートしています。
ワイルドカードを利用することにより、柔軟なバックアップ/リストア処理が可能となります。

利用可能なワイルドカード

ワイルドカードは、バックアップ構成ファイルやvbrのコマンドラインで利用することが可能です。
文字説明
?指定した場所の任意の 1 文字と一致します。大文字小文字を区別しません。
*任意の数の文字と一致します。大文字小文字を区別しません。
\エスケープ文字を指定します。
"ワイルドカードを無効化します。

利用例

例1.バックアップ構成ファイルにワイルドカードを利用する

バックアップ構成ファイルの確認

上記構成ファイルを使用すると、t2テーブルおよび名前にt3を含むテーブルを除いた(excludeObjects = s1.t2,s1.*t3*)、S1スキーマのテーブルすべて(includeObjects = s1.*)のバックアップセットが取得されます。

バックアップ構成ファイルのパラメータについては、以下のマニュアルをご参照ください。

VBR Configuration File Reference
https://my.vertica.com/docs/9.1.x/HTML/index.htm#Authoring/AdministratorsGuide/BackupRestore/VBRConfigurationFileReference.htm

バックアップの実行


例2.vbrコマンドでワイルドカードを利用する

vbrリストアの実行


上記リストアコマンドでは、フルバックアップからt2テーブルを除く(–exclude-objects s1.t2)、s1スキーマのテーブルすべて(–include-objects s1.*)をリストアしています。

vbrコマンドのオプションについては以下のマニュアルをご参照ください。

VBR Utility Reference
https://my.vertica.com/docs/9.1.x/HTML/index.htm#Authoring/AdministratorsGuide/BackupRestore/VBRUtilityReference.htm


参考情報

バックアップ・リストアのまとめ記事
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/backup-restore-summary/

Using Wildcards with Backup, Restore, and Replicate
https://my.vertica.com/docs/9.1.x/HTML/index.htm#Authoring/AdministratorsGuide/BackupRestore/UsingWildcardsInConfigurationFiles.htm

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.1で確認しています。