はじめに

Vertica 7.2のシステム要件を記載します。

ハードウェア

サーバ

Linuxを搭載したIAサーバ(x86_64)。
ブレード型、ラック型の構成のどちらでもかまいません。
サーバの台数は1台以上で、可用性を持たせる場合には3台以上が必要です。

プロセッサ

2.6GHz以上のクロック数、1ソケット、8コア以上

メモリ

CPUコアあたり8GB以上のメモリサイズが必要となります。
※8コアを搭載したサーバの場合、64GBメモリが必要です。

メモリ規格は、少なくとも DDR3-1600 である必要があります。
推奨は、DDR3-1866 です。

ストレージ

Verticaサーバには、1台あたり2つのディスクボリュームが必要です。

Verticaカタログ領域(OS領域)
Verticaのカタログ領域で、OS領域と兼用する事ができます。
推奨のRAIDレベルは、RAID 1です。

Verticaデータ領域
Verticaのデータ領域です。
推奨のRAIDレベルは、RAID 10です。
(RAID 50またはRAID 5も可)

(参考)
Verticaは列指向でI/Oそのものを減らす仕組みです。
そのため、SSDによるI/Oの高速化よりも、ノード追加で対応することを推奨します。
なお、NAS、SAN、NFSの構成は性能の観点から推奨しません。

ネットワーク

ネットワーク帯域
10Gbps以上の帯域を推奨。
(1Gbpsでも可)

ネットワーク構成
複数台構成のVerticaでは、PrivateとPublicの2系統を推奨します。
Private:Verticaのノード内通信用
Public:外部アプリケーション(BIツール等)との通信用

仮想環境

仮想環境(VMware)でVerticaをご使用する事も可能です。
しかし、いくつかの前提条件と注意点がありますのでご注意ください。
詳細については、こちらをご参照ください。

ソフトウェア

OS要件

・Red Hat Enterprise Linux 6.x and 7.x ※1、※2
・SUSE Linux Enterprise Server 11.0 through 11.0 SP3
・Oracle Enterprise Linux 6(Red Hat 互換のKernelのみ対応、unbreakable kernelはサポート外です。
・Debian Linux 7.0 through 7.7
・CentOS 6.x and 7.x ※1、※2
・Ubuntu 12.04 LTS and 14.04 LTS

※1
RHEL 6.x から RHEL 7.0へin-place方式(上書き方式)でアップグレードした環境でVerticaを動作させる事はできません。これは、CentOSでも同様です。
RHEL 7.0へのアップグレードについては、マイグレーションガイド for Red Hat 7/CentOS 7をご参照ください。

※2
RHEL 7/CentOS 7で Vertica 7.2を使う場合は、Transparent Hugepages の有効化や chrony の有効化が必須です。これらの要件の詳細については、こちらをご参照ください。

2016年11月06日現在の情報です。
最新情報については、こちらをご確認ください。

ファイルシステム要件

・ext3 もしくは ext4 (その他のファイルシステムはサポートされません)
・LVMは非サポート
・swapのサイズは2GB

必要なソフトウェア

・追加OSパッケージ(Cent OS最小インストールからの差分)
bc, chrony, tzdata, pstack, mcelog, sysstat,openssh, which, dialog

HP Vertica Management Console要件

・Internet Explorer 10 または、それ以降のバージョン
・Firefox 31 または、それ以降のバージョン
・Google Chrome 38 または、それ以降のバージョン

※VerticaサーバとMCの間のバージョンの互換性については、同一のバージョンに合わせる必要があります。
例えば、Verticaサーバのバージョンが7.1の場合は、MCのバージョンは7.1だけがサポートされます。


参考

HP Verticaドキュメント(Operating System Configuration Task Overview)

参考情報

Vertica 7.2の新機能の概要についてはこちらをご参照ください。


検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 7.2で確認しています。