はじめに

Vertica 24.1のシステム要件を記載します。

ハードウェア

サーバ

Linuxを搭載したIAサーバ(x86_64)。
サーバの台数は1台以上で、可用性を持たせる場合には3台以上が必要です。

プロセッサ

2.6GHz以上のクロック数、1ソケット、8コア以上

メモリ

CPUコアあたり、8GB以上のメモリサイズが必要となります。
※8コアを搭載したサーバの場合、64GBメモリが必要です。

メモリ規格は、少なくとも DDR3-1600 である必要があります。
推奨は、DDR4-2133 です。

ストレージ

Verticaサーバには、1台あたり2つのディスクボリュームが必要です。

Verticaカタログ領域(OS領域)

Verticaのカタログ領域で、OS領域と兼用する事ができます。
推奨のRAIDレベルは、RAID 1です。

Verticaデータ領域
Verticaのデータ領域です。
推奨のRAIDレベルは、RAID 10です。
(RAID 50またはRAID 5も可)

※Verticaは列指向でI/Oそのものを減らす仕組みです。
そのため、SSDによるI/Oの高速化よりも、ノード追加で対応することを推奨します。
なお、NAS、SAN、NFSの構成は性能の観点から推奨しません。

ネットワーク

ネットワーク帯域
10Gbps以上の帯域を推奨。
(1Gbpsでも可)

ネットワーク構成
複数台構成のVerticaでは、PrivateとPublicの2系統を推奨します。
Private:Verticaのノード内通信用
Public:外部アプリケーション(BIツール等)との通信用

仮想環境

仮想環境(VMware)でVerticaをご利用する事も可能です。
しかし、いくつかの前提条件と注意点がありますのでご注意ください。
詳細については、こちらをご参照ください。

クラウド環境

Amazon Web Service

サポートするインスタンスタイプはこちらをご参照ください。

Microsoft Azure

サポートするVMタイプはこちらをご参照ください。

Google Cloud Platform

サポートするマシンタイプタイプはこちらをご参照ください。


ソフトウェア

OS要件

・Red Hat Enterprise Linux 8.x, 9.x with known issues (*1)(*2)
・CentOS Stream 8.x, 9.x with known issues (*1)(*2)
・SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2 以降, 15.x
・openSUSE 42.3
・Debian Linux 8.5, 8.9, 10.x with known issues (*3)
・Ubuntu 14.04 LTS以降 with known issues (*4)

(*1)最新のマイナーバージョンを推奨します。
(*2)known issue:バージョン8.xにおいて、R言語の拡張機能を利用する場合は、libgfortran4パッケージを手動でインストールする必要があります。CentOS LinuxとStreamのリリースページから該当するパッケージをダウンロードしてください。

(*3)known issue:バージョン10.2において、Vertica 9.3 以降では、ブラウザの MCインターフェイスを使用してManagement Consoleを再起動することはできません。Management Consoleを再起動するには、以下のコマンドを実行します。

(*4)known issue:バージョン16.x/18.xにおいて、Vertica 9.3 以降では、ブラウザの MCインターフェイスを使用してManagement Consoleを再起動することはできません。Management Consoleを再起動するには、以下のコマンドを実行します。


ファイルシステム要件

・ext3, ext4, XFS のいずれか (*1)
・Verticaのカタログとデータ用に使うディスクの ブロックサイズは4096バイト
・LVMをサポート (*2)
・swapのサイズは2GB以上

(*1)パフォーマンスの観点から、 ext4 または XFS を推奨します。
(*2)LVMサポートの制限事項は、こちらをご参照ください。

追加OSパッケージ

・bc
・chrony
・cronie
・dialog
・gdb
・iproute
・mcelog
・openssh-clients
・perl
・sudo
・sysstat
・tzdata
・which

これらのパッケージは、Vertica本体が必要とするもの、Verticaの周辺スクリプトが必要とするもの、トラブルシューティングの際にインストールしておいた方が良いものをまとめて記載しています。
すべてインストールしていただくことを推奨します。

Management Console要件

サポートWebブラウザ

・Chrome
・Firefox
・Microsoft Edge

Management Consoleの互換性

MC 24.1は、サポートされているすべてのバージョンのVerticaサーバーと互換性があります。

参考

Verticaドキュメント(Operating System Configuration Task Overview)

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 24.1で確認しています。

更新履歴

2024/05/02 「追加OSパッケージ」に bcパッケージを追加
2024/03/21 本記事を公開