はじめに

Vertica 11.0のシステム要件を記載します。

主な変更点

Vertica 11.0からの主な変更点は以下のとおりです。

・サポートOS要件からRed Hat Enterprise Linux 6.x、CentOS 6.xがサポート対象外となりました。


詳細は以降の内容をご確認ください。

ハードウェア

サーバ

Linuxを搭載したIAサーバ(x86_64)。
サーバの台数は1台以上で、可用性を持たせる場合には3台以上が必要です。

プロセッサ

2.6GHz以上のクロック数、1ソケット、8コア以上

メモリ

CPUコアあたり、8GB以上のメモリサイズが必要となります。
※8コアを搭載したサーバの場合、64GBメモリが必要です。

メモリ規格は、少なくとも DDR3-1600 である必要があります。
推奨は、DDR4-2133 です。

ストレージ

Verticaサーバには、1台あたり2つのディスクボリュームが必要です。

Verticaカタログ領域(OS領域)

Verticaのカタログ領域で、OS領域と兼用する事ができます。
推奨のRAIDレベルは、RAID 1です。

Verticaデータ領域
Verticaのデータ領域です。
推奨のRAIDレベルは、RAID 10です。
(RAID 50またはRAID 5も可)

※Verticaは列指向でI/Oそのものを減らす仕組みです。
そのため、SSDによるI/Oの高速化よりも、ノード追加で対応することを 推奨します。
なお、NAS、SAN、NFSの構成は性能の観点から推奨しません。

ネットワーク

ネットワーク帯域
10Gbps以上の帯域を推奨。
(1Gbpsでも可)

ネットワーク構成
複数台構成のVerticaでは、PrivateとPublicの2系統を推奨します。
Private:Verticaのノード内通信用
Public:外部アプリケーション(BIツール等)との通信用

仮想環境

仮想環境(VMware)でVerticaをご利用する事も可能です。
しかし、いくつかの前提条件と注意点がありますのでご注意ください。
詳細については、こちらをご参照ください。

クラウド環境

Amazon Web Service

サポートするインスタンスタイプはこちらをご参照ください。

Microsoft Azure

サポートするVMタイプはこちらをご参照ください。

Google Cloud Platform

サポートするマシンタイプタイプはこちらをご参照ください。


ソフトウェア

OS要件

・Red Hat Enterprise Linux 7.x, 8.x (*1)(*2)
・CentOS 7.x, 8.x (*1)(*2)
・SUSE Linux Enterprise Server 12.0 SP2 以降, 15.x
・openSUSE 42.3
・Amazon Linux AMI 2.0 (*1)
・Oracle Enterprise Linux 6.x, 7.x (*2)(*3)
・Debian Linux 8.5, 8.9, 10.x
・Ubuntu 14.04 以降

(*1)RHEL 7/CentOS 7とAmazon Linux 2.0で Vertica を使う場合は、Transparent Hugepages の有効化や chrony の有効化が必須です。これらの要件の詳細については、こちらをご参照ください。
(*2)最新のマイナーバージョンを推奨します。
(*3)Red Hat互換の Kernel のみ対応、unbreakable kernelは非サポートです。

ファイルシステム要件

・ext3, ext4, XFS のいずれか (*1)
・Verticaのカタログとデータ用に使うディスクの ブロックサイズは4096バイト
・LVMをサポート (*2)
・swapのサイズは2GB以上

(*1)パフォーマンスの観点から、 ext4 または XFS を推奨します。
(*2)LVMサポートの制限事項は、こちらをご参照ください。

追加OSパッケージ

・bc
・tzdata
・openssh
・which
・dialog (*1)
・pstack(gdb) (*2)
・mcelog (*2)
・sysstat (*2)
・chrony (*3)
・Perl 5 (*1)
・libnsl (*4)
・ntp/ntpdate (*5)

(*1)dialog , Perl 5 は、インストールするために必要なパッケージとなります。
(*2)pstack(gdb), mcelog, sysstat は、トラブルシューティングを実施する際に使用します。
(*3)chrony は、 RHEL7/CentOS 7 で必要なパッケージとなります。
(*4)libnsl は、 RHEL8/CentOS 8 で必要なパッケージとなります。
(*5)ntp/ntpdate は、chronyパッケージがインストールされている場合は不要です。

Management Console要件

サポートWebブラウザ

・Firefox
・Chrome
・Microsoft Edge
・Internet Explorer 11

Management Consoleの互換性

MC 11.0は、サポートされているすべてのバージョンのVerticaサーバーと互換性があります。

参考

Verticaドキュメント(Operating System Configuration Task Overview)

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 11.0で確認しています。

更新履歴

2021/09/06 本記事を公開