目次
はじめに
Vertica 10.0のシステム要件を記載します。主な変更点
Vertica 9.3からの主な変更点は以下のとおりです。・サポートOS要件で、Ubuntu 14.04 以降すべてがサポート対象になりました。
・追加OSパッケージで、opensslパッケージが必要になりました。
詳細は以降の内容をご確認ください。
ハードウェア
サーバ
Linuxを搭載したIAサーバ(x86_64)。サーバの台数は1台以上で、可用性を持たせる場合には3台以上が必要です。
プロセッサ
2.6GHz以上のクロック数、1ソケット、8コア以上メモリ
CPUコアあたり、8GB以上のメモリサイズが必要となります。※8コアを搭載したサーバの場合、64GBメモリが必要です。
メモリ規格は、少なくとも DDR3-1600 である必要があります。
推奨は、DDR4-2133 です。
ストレージ
Verticaサーバには、1台あたり2つのディスクボリュームが必要です。Verticaカタログ領域(OS領域)
Verticaのカタログ領域で、OS領域と兼用する事ができます。
推奨のRAIDレベルは、RAID 1です。
Verticaデータ領域
Verticaのデータ領域です。推奨のRAIDレベルは、RAID 10です。
(RAID 50またはRAID 5も可)
※Verticaは列指向でI/Oそのものを減らす仕組みです。
そのため、SSDによるI/Oの高速化よりも、ノード追加で対応することを 推奨します。
なお、NAS、SAN、NFSの構成は性能の観点から推奨しません。
ネットワーク
ネットワーク帯域
10Gbps以上の帯域を推奨。(1Gbpsでも可)
ネットワーク構成
複数台構成のVerticaでは、PrivateとPublicの2系統を推奨します。Private:Verticaのノード内通信用
Public:外部アプリケーション(BIツール等)との通信用
仮想環境
仮想環境(VMware)でVerticaをご利用する事も可能です。しかし、いくつかの前提条件と注意点がありますのでご注意ください。
詳細については、こちらをご参照ください。
クラウド環境
Amazon Web Service
サポートするインスタンスタイプはこちらをご参照ください。Microsoft Azure
サポートするVMタイプはこちらをご参照ください。Google Cloud Platform
サポートするマシンタイプタイプはこちらをご参照ください。
ソフトウェア
OS要件
・Red Hat Enterprise Linux 6.x, 7.x (*1)(*2)・CentOS 6.x, 7.x (*1)(*2)
・SUSE Linux Enterprise Server 12.0 SP2 以降
・openSUSE 42.3
・Amazon Linux AMI 2.0
・Oracle Enterprise Linux 7.x (*2)(*3)
・Debian Linux 8.5, 8.9
・Ubuntu 14.04 以降
(*1)RHEL 7/CentOS 7で Vertica を使う場合は、Transparent Hugepages の有効化や chrony の有効化が必須です。これらの要件の詳細については、こちらをご参照ください。
(*2)最新のマイナーバージョンを推奨します。
(*3)Red Hat互換の Kernel のみ対応、unbreakable kernelは非サポートです。
ファイルシステム要件
・ext3, ext4, XFS のいずれか (*1)・Verticaのカタログとデータ用に使うディスクの ブロックサイズは4096バイト
・LVMをサポート (*2)
・swapのサイズは2GB以上
(*1)パフォーマンスの観点から、 ext4 または XFS を推奨します。
(*2)LVMサポートの制限事項は、こちらをご参照ください。
追加OSパッケージ
・bc
・ntp/ntpdate
・tzdata
・openssh
・openssl
・which
・dialog (*1)
・pstack(gdb) (*2)
・mcelog (*2)
・sysstat (*2)
・chrony (*3)
・Perl 5 (*1)
(*1)dialog , Perl 5 は、インストールするために必要なパッケージとなります。
(*2)pstack(gdb), mcelog, sysstat は、トラブルシューティングを実施する際に使用します。
(*3)chrony は、 RHEL7/CentOS 7 で必要なパッケージとなります。
Management Console要件
サポートWebブラウザ
・Internet Explorer 11・Firefox
・Chrome