はじめに

テーブルを現在のスキーマから別のスキーマに移動する場合は、別のスキーマに権限継承(*1) が設定されていても、移動したテーブル(*2) には権限が付与されません。権限が付与されるのは、新規に作成したテーブルが対象です。移動したテーブルに対しては、あらためて権限継承の設定が必要なのでご注意ください。

(*1) 権限継承の詳細については、以下の記事をご参照ください。
・新規にテーブルを作成した場合の権限管理 (7.2新機能)
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/schema_privileges/

・新規テーブル/ビュー作成時の権限継承の制御方法
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/exclude_privileges/

(*2) テーブル以外にビューも対象です。

権限継承の設定方法

構文

別のスキーマに移動後、権限継承を設定する場合の構文です。


実行例

publicスキーマで作成したt2テーブルをsスキーマに移動した場合の実行例です。


参考情報

・テーブルを別のスキーマに移動する方法
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/alter_table_set_schema/

・Moving Tables to Another Schema
https://www.vertica.com/docs/9.3.x/HTML/Content/Authoring/AdministratorsGuide/Tables/ModifyTableDefinition/MovingATableToAnotherSchema.htm

・Setting Privilege Inheritance on Tables and Views
https://www.vertica.com/docs/9.3.x/HTML/Content/Authoring/AdministratorsGuide/DBUsersAndPrivileges/Privileges/TableViewInheritance.htm

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.3で確認しています。

更新履歴

2020/02/18 本記事を公開