はじめに

dbadminユーザ(OSユーザ) はデータベースの作成/削除、起動/停止などが実施できるVertica における特権ユーザです。
アプリケーション開発やデータベース管理を行う中で、一般のユーザ(開発者や運用担当者)に対して Verticaサーバ上から vsql による DB接続はさせたいが、データベース操作自体は禁止したい場面がでてきます。

本記事では、そんな時に活用できる dbadminユーザとは異なる OSユーザを作成し、vsql を使用できるようにする方法をご紹介します。

設定方法

前提事項

事前にOSグループ”apgroup”に属した、OSユーザ「apuser」を作成しておきます。

※apuser、apgroupは適宜任意のユーザ、グループに変更してください。

設定手順

  1. Verticaサーバに apuser で OS にログインし、.bashrcファイルに以下のコマンドを追記します。
    export PATH=$PATH:/opt/vertica/bin
  2. 「.(ドット)」コマンド、もしくは apuser に再ログインし、編集した .bashrc の内容を読み込みます。
  3. 「vsql -h」コマンドを実行し、正常に vsql にパスが通ったことを確認します。

注意事項

  • admintools は、dbadminユーザしか実行することはできません。
  • データベースに接続する際は、「/opt/vertica/bin」配下の vsql をご利用ください。
    ※Management Console(以下、MC)を導入している環境では、「/bin/vsql」は MC のインストールディレクトリ配下の vsql にリンクされます。こちらは、MC専用のモジュールのため、データベースへの接続には使用できません。

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.3で確認しています。

更新履歴

2020/08/31 本記事を公開