はじめに

Management Consoleは、Verticaの内部動作である internal、moveout、mergeout、rebalance clusterが実行された時の情報と、その時のシステム負荷を時系列で確認できます。視覚的に確認できるため、システムの処理遅延が発生した場合など、内部動作が影響していないか、原因特定に活用することができます。

内部セッションによるシステム負荷を確認する手順

【1】ログイン後の画面より、対象のデータベースを選択します。


【2】画面下部のメニューより、「Activity」を選択します。


【3】画面上部に、プルダウンメニューが表示されます。

プルダウンメニューより、「Internal Sessions」を選択します。


【4】「内部セッションの実行状態」と「システムの負荷」が表示されます。


「Category」に表示される項目の説明は、以下のとおりです。

内部セッション説明
ALLINTERNAL、REBALANCE CLUSTER、MERGEOUTの情報を表示します。
INTERNALINTERNALの情報のみを表示します。()の数字は、INTERNALで実行されているセッションの数を示しています。定義済みリソースプールの設定値をチェックする内部動作で、1分置きに動作しています。
REBALANCE CLUSTERREBALANCE CLUSTERの情報のみを表示します。()の数字は、REBALANCE CLUSTERで実行されているセッションの数を示しています。複数ノード構成の場合、ノード追加や削除をした場合に、ノード間のデータが均等になるように分散します。この分散処理が失敗したかどうかを、チェックする内部動作で、5分置きに動作しています。
MERGEOUTMERGEOUTの情報のみを表示します。()の数字は、MERGEOUTで実行されているセッションの数を示しています。ディスク上に転送されたデータは、断片化されているので、統合をおこなう内部動作のことで、10分置きに動作しています。

Management Consoleで表示している、対象データベースがVertica10.0.0より前の場合は「MOVEOUT」が表示されます。Vertica10.0.0以降では「MOVEOUT」が廃止されたので、代わりに「INTERNAL」が表示されるようになりました。

内部セッション説明
MOVEOUTMOVEOUTの情報のみを表示します。()の数字は、 MOVEOUTで実行されているセッションの数を示しています。Verticaはテーブルにデータを追加した時、一時的にメモリ領域に格納します。このメモリ領域から、ディスクに転送する内部動作のことで、5分置きに動作しています。

内部セッションのグラフにカーソルをあわせると、実行ユーザー、セッションID、ノード名、セッションの種類、実行時間について詳細を確認することができます。


「OSリソース」に表示される項目の説明は、以下のとおりです。

OSリソース説明
CPU Usage(%)CPUが使用された割合
Avg Mem Usage(%)メモリが使用された割合
Max Disk IO Usage (%)ディスクの入出力帯域幅が使用された割合

OSリソースのグラフにカーソルをあわせると、使用率について詳細を確認することができます。


「カレンダーのアイコン」は、開始日時と終了日時を指定することで、対象期間を選択することができます。


参考情報

Monitoring Internal Sessions
https://www.vertica.com/docs/11.0.x/HTML/Content/Authoring/ManagementConsole/MonitoringVerticaUsingMC/MonitoringInternalSessions.htm

MoveoutとMergeout
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/moveout-mergeout/

WOSの使用について(Vertia 9.3以降)
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/wos-93-later/

定義済みリソースプールの種類
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/resource_pool/

RESOURCE_POOLS
https://www.vertica.com/docs/11.0.x/HTML/Content/Authoring/SQLReferenceManual/SystemTables/CATALOG/RESOURCE_POOLS.htm
 > IS_INTERNAL

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 11.0で確認しています。

更新履歴

2022/03/25 本記事を公開