はじめに
Management Console(以降、MC)は、Verticaや各ノードの稼働状況を監視することができます。監視項目は、CPU、メモリ、ディスク使用率や、クエリ実行時間、ノードダウン検知など、様々な指定ができます。また監視に抵触した場合には、指定のメールアドレスに通知されるため、利用者は障害を早期に発見することができます。本記事では、MC23.3のEmailアラート機能をご紹介します。
Emailアラート設定手順
事前準備
事前に任意のサーバへMCのインストールおよびセットアップをしておく必要があります。MCのインストールおよびセットアップについては、以下をご参照ください。
「Vertica Management Consoleとは~概要からインストールまで~」
http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/beginner_vertica_1
Email Gatewayの設定
Emailアラート機能を有効にするために、SMTPサーバの設定を行います。ログイン直後の画面から「MC Settings」を選択します。
左下にある「Email Gateway」を選択します。
SMTPサーバの情報を入力します。入力が完了したら、「Test connection」をクリックして、設定内容に問題ないかテストメールを送信します。
項目 | 説明 |
---|---|
Host | SMTPサーバのIPアドレス(またはホスト名) |
Port | SMTPサーバのポート番号 |
From Display Name | From欄に表示する名前 |
From | 送信元メールアドレス |
Reply To Display Name | 返信先メールアドレスに表示する名前 |
Reply To | 返信先メールアドレス |
Envelope From | エンベロープ送信元メールアドレス |
Enable SSL | SSL通信の有効/無効 |
Enable start TLS | TLS通信の有効/無効 |
Enable Authentication | 認証の有効/無効(有効の場合は、別途SMTPのユーザ名とパスワードの指定が必要) |
「Email Gateway」で指定したメールエイリアスが、テストメールを受信しているか確認します。以下のようなメールが届きます。
テストメールの受信を確認後、「Save」をクリックし、変更内容を確定します。
以下のポップアップが表示されます。
Emailアラートの有効化
ログイン直後の画面より、Emailアラートを有効にしたいデータベースの「Go to database」をクリックします。右下の「Setting」をクリックします。
続いて、左下の「Alerts」をクリックします。
通知したい項目の左側にあるスイッチをオン(青色)に切り替え、しきい値等の設定を行います。以下は、10分間隔でメモリ使用率を監視し、使用率が50%を超える場合にメール通知を行う設定例です。
項目 | 説明 |
---|---|
Threshold Value | しきい値 |
Check Interval | 監視間隔の時間 |
Alert Priority | アラートの優先度 【Warning】 Message Centerにメッセージを生成します。 【Alert 及び Critical】 Message Centerにメッセージを生成し、「Overview」ページの 「Threshold Notifications」にメッセージを表示します。 |
Alert Email Recipients | アラートを通知するメールアドレス |
以下は、Emailアラートのサンプルです。(メモリ使用率のしきい値を50%に設定)
参考情報
Monitoring Database Messages and Alerts in MChttps://www.vertica.com/docs/23.3.x/HTML/Content/Authoring/ManagementConsole/MonitoringVerticaUsingMC/DbMessagesAlertsMC.htm