はじめに

Verticaの大きな特徴であるプロジェクションの概要は、こちらの記事でご紹介しました。
本稿では、ライブアグリゲートプロジェクションについて、詳しく解説します。

ライブアグリゲートプロジェクションとは

ライブアグリゲートプロジェクションを使用すると、集計処理を行った後の結果セットをプロジェクションとして保持できます。この場合、プロジェクション作成時に指定したSQLが発行されると、Verticaは実際には集計処理を行わず、ライブアグリゲートプロジェクションを参照するため、集計処理にかかるオーバーヘッドをなくすことができます。また、データがロードされるとライブアグリゲートプロジェクションの内容も最新の結果セットに更新されるため、常に最新の結果を得ることができます。


[イメージ図]

注意事項

ライブアグリゲートプロジェクションを利用する場合は、以下の点にご注意ください。

・サポートされている関数は SUM、MAX、MIN、COUNTです。
・複数のテーブルは指定できません。テーブルは、1つのみを指定できます。
・テーブルに対しては、DELETE、UPDATE、MERGEは実行できません。COPY(バルクロード)、INSERTは可能です。

ライブアグリゲートプロジェクションの作成方法

ライブアグリゲートプロジェクションはDatabase Designerを使って自動で作成することはできないため、手動でCREATE PROJECTION文を作成、実行します。

[構文]
CREATE PROJECTION [ IF NOT EXISTS ] [[database.]schema.]projection
…[ (
……..{ projection-col | grouped-clause
……… [ ENCODING encoding-type ]
……… [ ACCESSRANK integer ]
……..} [,…]
…) ]
AS SELECT {table-col | expr-with-table-cols }[,…] FROM [[database.]schema.]table [ [AS] alias]
… GROUP BY column-expr
… [ KSAFE [ k-num ] ]

[パラメータ]
項目説明
IF NOT EXISTS指定された名前でオブジェクトが既に存在する場合はメッセージを出力します。 このオプションを省略してオブジェクトが存在する場合、ROLLBACKエラーメッセージを返します。 どちらの場合も、オブジェクトは作成されません。

オブジェクトが存在しない場合は作成し、存在する場合は既存のオブジェクトを利用する、SQLスクリプトを作成する場合に役立ちます。

関連情報はON_ERROR_STOPを参照してください。
[database.]schemaプロジェクションとテーブルが含まれるスキーマ名を指定します。データベース名を指定する場合は、現在起動中のデータベースを指定します。
projection作成するプロジェクション名を指定します。プロジェクション名は、同じスキーマ内のシーケンス、テーブル、プロジェクション、ビュー、モデルの中で一意の必要があります。
projection‑colプロジェクションの列名を指定します。

指定しない場合、SELECT文の中で指定したテーブルに含まれる列名を使用します。
grouped‑clauseGROUPED句を参照してください。
ENCODING encoding‑type列のエンコードタイプを指定します。デフォルトはAUTOに設定されます。
ACCESSRANK integer列のデフォルトのアクセスランクを上書きします。 このパラメータは、Verticaが列にアクセスする速度を調整します。 詳細は「デフォルトの列ランキングの上書き」を参照してください。
table‑col
expr‑with‑table‑cols
プロジェクションに含めるテーブルの列名または式を指定します。 指定する場合は、プロジェクションとテーブルの列名と式の指定順は、完全に一致している必要があります。
FROM table [ [AS] ALIAS]プロジェクションで利用するテーブルを指定します。エイリアスで修飾することもできます。
GROUP BY column‑expr[,…]SELECTリストの中から、1つ以上の列名を指定します。 最初のcolumn-exprはSELECTリストの最初の列名、2番目のcolumn-exprはSELECTリストの2番目の列名を指定します。
KSAFE [ k‑num ]プロジェクションのK-Safetyを指定します。k-numはシステムのK-Safety以上である必要があります。 プロジェクションがセグメント化されていない場合は、このパラメータは無視されます。 k-numを省略すると、VerticaはシステムのK-Safetyを使用します。

詳細はK-Safetyを参照してください。


[作成例]


参考情報

Live Aggregate Projections
https://www.vertica.com/docs/9.2.x/HTML/Content/Authoring/AnalyzingData/AggregatedData/LiveAggregateProjections.htm

CREATE PROJECTION (Live Aggregate Projections)
https://www.vertica.com/docs/9.2.x/HTML/Content/Authoring/SQLReferenceManual/Statements/CREATEPROJECTIONLiveAggregate.htm

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.2で確認しています。

更新履歴

2019/06/04 本記事を公開