目次
はじめに
Verticaがプリインストールされているクラウド環境を利用する手順を紹介します。Verticaをちょっと試してみたいけど、セットアップするのが面倒だな・・・という方や、
すぐに検証環境を準備する事が難しい方に是非お勧めします。
本記事では、クラウド環境にOracle Ravello Cloud Serviceを使います。
無償のトライアルライセンスを使いますので、試使用期間が2週間に限定されます。
[注意点]
本試使用環境はセットアップの手間をかけず、とりあえずVerticaを触ってみたいという方を対象としています。 Verticaのパフォーマンスを充分に発揮するスペックは用意されていないため、性能検証には向いていません。
自環境やAWSへVerticaをインストールして試したい場合は、「はじめてのVertica」「はじめてのVertica on AWS」をダウンロードしてお試しください。ダウンロードはこちらから。
本試使用環境はセットアップの手間をかけず、とりあえずVerticaを触ってみたいという方を対象としています。 Verticaのパフォーマンスを充分に発揮するスペックは用意されていないため、性能検証には向いていません。
自環境やAWSへVerticaをインストールして試したい場合は、「はじめてのVertica」「はじめてのVertica on AWS」をダウンロードしてお試しください。ダウンロードはこちらから。
Oracle Ravello Cloud Service とは?
Oracle Ravello Cloud Service (以下、Ravello)とは、Oracle Cloud サービスの1つで、クラウドに仮想マシンを展開する事ができます。Ravelloの管理画面のイメージ

今回は、Verticaがプリインストールされた仮想マシン群をテンプレートから作成します。
作成後に仮想マシンを起動するだけで、データベースが作成された状態から検証作業に着手する事ができます。
仮想マシン群は以下の2種類をテンプレート化して用意しています。
・単一ノード構成
・複数ノード構成(3台)
トライアルの期間内であれば無償でお試し頂くことができますので、
検証の目的に合わせてご自由にお使いください。
※複数ノード構成の場合、Verticaデータベースの起動を手動で行う必要があります。
起動や停止の方法については、後述する「はじめてのVertica」をご参照ください。
無料トライアルの申し込み
Ravello のトライアル申し込みページにアクセス
以下のURLにアクセスし、Ravelloのトライアルに申し込みをします。https://cloud.ravellosystems.com/
メールアドレスと国名を入力し「SIGN UP」ボタンをクリックします。

ユーザー情報の登録
氏名、使用用途に関する情報を入力します。項目 | 入力値 |
---|---|
First Name | 名 |
Last Name | 姓 |
Company | ご自身の会社名 |
Use Case | (例) Trial for database server. |

「SUBMIT」ボタンをクリックすると、以下のような受付完了の画面が表示されます。

しばらくすると、Ravelloから「Activate your Ravello account」メールが送信されます。
通常は数日後にメールが届きますが、もしメールが届かない場合は承認処理が遅れている可能性があります。
下記URLからRavelloサポートにお問合せいただく事で処理を進める事ができます。
https://support.ravellosystems.com/hc/en-us/requests/new
必須入力項目(赤字の*マーク)である下記情報を入力します。
項目 | 入力値 |
---|---|
Your email address | ご自身のメールアドレス |
Subject | Trial and approval process has been delayed. |
Description | I have put in a trial request. https://www.ravellosystems.com/free-trial-description/ But I have not recieved any e-mail yet. Could you let me know what the status is? |
Please verify that you are human | I’m not a robot にチェック |

アカウントのアクティベート
Ravelloからのメールには、アカウントをアクティベートするためのURLが送られてきます。「ACTIVATE YOUR ACCOUNT」ボタンをクリック、またはURLをコピーしてWebブラウザで開きます。

開いたページで下記の情報を入力します。
項目 | 入力値 |
---|---|
First Name | 名 |
Last Name | 姓 |
Password | 任意のパスワード |
Phone Number | ご自身の電話番号 |
Organization Name | 任意の組織名 |
Job Title | ご自身の職業 |
What are you likely to run on Ravello? | Ravelloを使う用途で最も当てはまるものにチェック |
What would you mainly use this for? | 最も当てはまるものを選択 |
I have read and agree to the terms and conditions. | チェックを入れる |

一通りの入力を終えたら「ACTIVATE NOW」ボタンをクリックします。
アクティベートが完了すると、Ravelloのログインページにリダイレクトされます。
リダイレクトされたページをブックマークしておきます。
トライアルの申し込み手順は以上で終了です。
Ravello にログイン
Ravelloのサイトにアクセスします。https://cloud.ravellosystems.com/
Username or emailには、登録したメールアドレスを入力します。
Passwordには申請したパスワードを入力します。

ログインすると、以下のような管理画面(以下、Web UI)が表示されます。

Blueprintの入手
この手順では、仮想マシンを作成するための準備をします。Blueprint(予め作成されいる仮想マシンのテンプレート)をコピーし、
RavelloのLibraryに追加します。この作業は後述するRavelloのREPOサイトで行います。
ご用意しているBlueprintは2種類あります。
1ノード用(シングル構成)のものと3ノード用(3ノード構成のクラスタ)です。
以下のURLにアクセスすると利用可能なBlueprintの一覧がリストされます。
検索ボックスに「Vertica」と入力することでVertica用のBlueprintを絞り込めます。
https://www.ravellosystems.com/repo/

絞り込まれたリストの中から検証の用途に合わせたBrueprintを選択し、
「ADD TO LIBRARY」ボタンをクリックします。
この手順では、1ノード用(シングル構成)のBlueprintをコピーすることにします。

チェックボックスにチェックを入れ、「ADD」ボタンをクリックします。

コピーが成功すると、以下のように画面上部に「Successfully added」と表示されます。

Ravelloの管理画面に戻り、コピーしたBlueprintが存在しているかを確認します。
画面左側にある「Library」クリックし「Blueprints」をクリックします。

Libraryのリストの中に「Vertica Community Edition with 1 node」が表示されている事を確認します。

当手順はここで完了です。
続いて、仮想マシンを東京リージョンに作成するための申請をします。
東京リージョンの利用申請
初期状態では、東京リージョンが選択できないようになっていますが、Ravelloサポートに申請することで利用できるようになります。
以下のサイトにアクセスし、東京リージョンの使用申請をします。
https://support.ravellosystems.com/hc/en-us/requests/new
下記情報を入力します。
項目 | 入力値 |
---|---|
your email address | ご自身のメールアドレス |
Request type | Other |
Subject | Request to activate Tokyo region on my ID. |
Description | I would like to allocate new VM to ap-northeast-1 (Tokyo) region. Please activate this region. |
Organization ID | Web UI画面の右上にあるアカウント名をクリックし、Organization Detailsに表示されるIDを入力してください。 |
Identity Domain | (空白) |
Operation ID | (空白) |
Application name | (空白) |
VM name | (空白) |
Severity | Severity 2 |
Please verify that you are human | I’m not a robot にチェックを入れ、指示に従います。 |

入力を終えたら「Submit」ボタンをクリックします。
Ravello Systems Supportからリクエスト受付のメールが送信されます。
(メールの件名: [Ravello Systems Support] Re: Request to activate Tokyo region on my ID.)
準備完了のメールが届くまでしばらく待ちます。
すると、返信メールで準備完了のメールが送信されます。
(メール本文:Hi,I added Tokyo Resion to your account.)
環境構築
RavelloのWeb UI画面で Library → Blueprints の画面を開きます。
「Vertica Community Edition with 1 node」をクリックし、追加したBlueprint を開きます。

開いている Blueprint の画面左上にある「Create Application」をクリックします。
ApplicationはRavello での 仮想マシンの起動単位のようなものです。

開いた画面にて、「Create」ボタンをクリックします。

画面上の「Publish」ボタンをクリックします。

Publish Applition画面が表示されます。
デフォルトではOptimize for 「Cost」が選択されていますが、「Performance」を選択します。
また、Locationでは「Tokyo」を選択します。
そして、「Publish」ボタンをクリックします。

Web UIのCanvasで仮想マシンが起動します。
VERTICA1のボックスに砂時計マークが表示されます。

数分程度待つと、起動が完了し緑色のアイコンに変化します。

以上でRavelloでのVertica環境の構築は完了です。
接続
ここからは、コピーした環境にログインします。Web UIの右下にある「Console」ボタンをクリックします。

コンソール画面が開きます。

ログインするには、以下のユーザ名とパスワードを入力します。
項目 | 設定値 |
---|---|
ユーザ名 | root |
パスワード | vertica |
Verticaの管理ユーザであるdbadminユーザにスイッチします。
vdbという名前のデータベースが作成されていますので、ここから先は目的となる検証を実施します。
Verticaの操作がはじめての方は、「はじめてのVertica」をご参照ください。
「はじめてのVertica」ダウンロードのご案内

以上。