はじめに

Verticaには汎用的なデータベース製品同様に、ファンクションが提供されています。ファンクションを使うことで、与えられたパラメータで計算やロジックを行い戻り値を返す処理を実行できます。

この記事では2種類のファンクションの使い方についてご紹介します。

2種類のファンクション機能

Verticaでは以下2種類のファンクション機能が提供されています。
(1)SQLファンクション
(2)ユーザ定義ファンクション

SQLファンクションの使い方

以下の例では、myzeroifnullというファンクション名を定義して、NULL値を0(ゼロ)として表示するファンクションの実行手順をまとめています。

1)ファンクションの作成

2)テーブルの作成

3)テストデータの挿入

ファンクションを使わない通常のSELECT文では、上記の結果になります。

4)ファンクションの実行

ファンクションを使った場合にはNULL値を0(ゼロ)として表示しています。

5)その他

集計結果の実行例は以下のとおりです。

【補足】集計結果の例

ユーザ定義ファンクションの使い方

ユーザ定義ファンクション(User Defined Function=UDF)は、ユーザが独自に関数を定義する機能です。
C++、Java、Rを使用してCREATE FUNCTION 文で定義します。
※事前にコンパイルを実施してから下記手順を実行してください。

1)ライブラリの作成

2)定義したライブラリを使用したUDFの作成

3)ユーザ定義ファンクションの状態確認

4)ユーザ定義ファンクションの実行例

上記例はAdd2Ints(int_a,int_b)で指定したint_a + int_bを計算するUDFです。

まとめ

消費税の計算などの定型的な処理は、ファンクションを使うことで処理を効率化できます。是非ご活用ください。

参考情報

以下マニュアルも合わせてご確認ください。
CREATE FUNCTION (SQL Functions)

CREATE FUNCTION (UDF)

検証バージョンについて

この記事の内容はVertica 9.2で確認しています。

更新履歴

2019/08/01 検証バージョンを9.2に変更
2016/06/10 本記事を公開