はじめに
OS再起動時におけるVerticaサービスの自動起動について、以下のようにVerticaサービスの起動を遅らせたいケースがあります。
※Verticaサービスは起動時にネットワーク通信を確認し、通信できない場合は起動処理が失敗します。
本記事では、上記の具体的な方法をご紹介します。
※Red Hat Enterprise Linux 7、CentOS 7を前提としています。
自動起動順序を制御する方法
自動起動順序を制御するためには、SYSTEMDのユニットファイルを編集します。
Vertica用のユニットファイル「/etc/systemd/system/verticad.service」は、Verticaインストール時に作成されます。
設定例
以下の例では、ネットワークサービスの後にVerticaサービス(verticad)を起動するように設定しています。
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[Unit] Description=Vertica server restart oneshot After=network-online.target network.target ### 左記の1行を追加 [Service] Type=oneshot ExecStart=/opt/vertica/sbin/verticad start SuccessExitStatus=1 [Install] WantedBy=multi-user.target |
以下の例では、Verticaサービス(verticad)の起動を60秒間遅らせる(スリープさせる)ように設定しています。
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[Unit] Description=Vertica server restart oneshot [Service] Type=oneshot ExecStart=/usr/bin/bash -c "sleep 60;/opt/vertica/sbin/verticad start" ### 左記の1行を編集 SuccessExitStatus=1 [Install] WantedBy=multi-user.target |
検証バージョンについて
この記事の内容はVertica 10.0で確認しています。
更新履歴
2020/10/5 本記事を公開