目次
はじめに
本記事では、Verticaサーバへウィルス対策ソフトを導入する際、監視対象外にするディレクトリを紹介します。監視対象外にするディレクトリ
項目 | 詳細 |
---|---|
Verticaインストールディレクトリ | /opt/vertica(固定) |
カタログディレクトリを含むディスクのマウントポイント | データベース作成時に指定するディレクトリのため、環境によって異なる。カタログディレクトリの確認方法は「データディレクトリおよびカタログディレクリの確認例」を参照 |
データディレクトリを含むディスクのマウントポイント | データベース作成時に指定するディレクトリのため、環境によって異なる。データディレクトリの確認方法は「データディレクトリおよびカタログディレクリの確認例」を参照 |
バックアップ出力先ディレクトリ | バックアップ取得時に指定するディレクトリのため、環境によって異なる。 例:/backup |
vbrログファイル格納ディレクトリ | /tmp/vbr (デフォルト値) /tmp/vbr_rsyncd(固定) |
Management Consoleインストールディレクトリ | /opt/vconsole(固定) |
※以下のディレクトリが監視対象外に設定されていない場合は、ウィルス対策ソフトの影響でVerticaの起動に失敗する可能性がありますので、ご注意ください。
・Verticaインストールディレクトリ
・カタログディレクトリを含むディスクのマウントポイント
・データディレクトリを含むディスクのマウントポイント
・カタログディレクトリを含むディスクのマウントポイント
・データディレクトリを含むディスクのマウントポイント
データディレクトリおよびカタログディレクリの確認例
データディレクトリおよびカタログディレクトリはDISK_STORAGEシステムテーブルで確認できます。
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dbadmin=> SELECT node_name,storage_usage,storage_path FROM DISK_STORAGE ; node_name | storage_usage | storage_path -------------------+---------------+-------------------------------------------------------------- v_testdb_node0001 | CATALOG | /home/dbadmin/catalog/testdb/v_testdb_node0001_catalog/Catalog ★カタログディレクトリ v_testdb_node0001 | DATA,TEMP | /data/testdb/v_testdb_node0001_data ★データディレクトリ (2 rows) |
上記の情報をもとに各ディレクトリのマウントポイントを確認します。
補足:マウントポイントを除外することが難しい場合
上記の監視対象外にするディレクトリ一覧はパフォーマンス面を考慮したベストプラクティスです。例えばディスクのパーティションを細かく設定しておらず、マウントポイントを除外することで影響が大きくなる場合は、マウントポイントでは無くディレクトリを監視対象外としても動作上は問題はありません。
上記例の場合、監視対象外にするカタログ/データディレクトリは以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
カタログディレクトリ | /home/dbadmin/catalog/testdb |
データディレクトリ | /data/testdb |
参考情報
Anti-Virus Scanning Exclusionshttps://www.vertica.com/docs/11.0.x/HTML/Content/Authoring/InstallationGuide/BeforeYouInstall/ExcludeAntiVirusScanning.htm
検証バージョンについて
この記事の内容はVertica 11.0で確認しています。更新履歴
2022/04/07 バージョン11.0用に改訂、ウィルス対策ソフトに表現を統一、参考情報を追加2020/12/28 監視対象外のディレクトリを変更
2019/01/25 本記事を公開