はじめに

Verticaは大きく分けて、以下3つのサービスで構成されています。

・Verticaデータベース
・エージェント(Management Consoleとの疎通に使用)
・Management Console

本記事では、それぞれの依存関係を意識した起動/停止の方法と順番をご紹介します。

注意すべきポイント

OSバージョンによるコマンドの違い

サービスを操作するためのOSコマンドは、「RHEL 6/CentOS 6」と「RHEL 7,8/CentOS 7,8」は異なります。

Magement Console起動時のLANG環境変数

Magement Console 8.0.1-4 より前のバージョンは、rootユーザのLANG環境変数が「ja_JP.UTF-8」を設定後に、Management Consoleを起動した場合は、”500 内部サーバーエラー” が発生する可能性があります。以下いずれかの回避策で、対応してください。

回避策1

LANG環境変数に「en_US.UTF-8」を設定後に、Management Consoleを起動します。


回避策2

/opt/vconsole/bin/mctl ファイル内の START_CMD 行を編集します。「-jar $VCONSOLE_HOME/lib/webui.war」の前に「-Duser.language=en」を追加後に、Management Consoleを起動します。


RHEL 7,8 または CentOS 7,8 の場合

Verticaデータベースと関連サービスの停止方法

Management Console、エージェント、Verticaデータベースの順に停止します。

①Management Consoleの停止

rootユーザで以下のコマンドを実行します。Management Consoleをインストールしたサーバーで実行します。

【構文】

【実行例】


②エージェントの停止

rootユーザで以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合は、各ノードで実行します。

【構文】

【実行例】


③Verticaデータベースの停止

dbadminユーザ(OS)で以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合、いずれか1つのノードで実行します。

【構文】

【実行例】


Verticaデータベースと関連サービスの起動方法

Verticaデータベース、エージェント、Management Consoleの順に起動します。

①Verticaデータベースの起動

dbadminユーザ(OS)で以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合、いずれか1つのノードで実行します。

【構文】

【実行例】


②エージェントの起動

rootユーザで以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合は、各ノードで実行します。

【構文】

【実行例】


③Management Consoleの起動

rootユーザで以下のコマンドを実行します。Management Consoleをインストールしたサーバーで実行します。

【構文】

【実行例】


ステータス確認方法

ステータス確認の順番は、特に決まっていないので、どのサービスから確認いただいても構いません。

Verticaデータベースのステータス確認

dbadminユーザ(OS)で以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合、いずれか1つのノードで実行します。

【構文】

【起動時の実行例】

【停止時の実行例】


エージェントのステータス確認

rootユーザで以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合は、各ノードで実行します。

【構文】

【起動時の実行例】

【停止時の実行例】


Management Consoleのステータス確認

rootユーザで以下のコマンドを実行します。Management Consoleをインストールしたサーバーで実行します。

【構文】

【起動時の実行例】

【停止時の実行例】


RHEL 6 または CentOS 6 の場合

Verticaデータベースと関連サービスの停止方法

Management Console、エージェント、Verticaデータベースの順に停止します。

①Management Consoleの停止

rootユーザで以下のコマンドを実行します。Management Consoleをインストールしたサーバーで実行します。

【構文】

【実行例】


②エージェントの停止

rootユーザで以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合は、各ノードで実行します。

【構文】

【実行例】


③Verticaデータベースの停止

dbadminユーザ(OS)で以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合、いずれか1つのノードで実行します。

【構文】

【実行例】


Verticaデータベースと関連サービスの起動方法

Verticaデータベース、エージェント、Management Consoleの順に起動します。

①Verticaデータベースの起動

dbadminユーザ(OS)で以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合、いずれか1つのノードで実行します。

【構文】

【実行例】


②エージェントの起動

rootユーザで以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合は、各ノードで実行します。

【構文】

【実行例】


③Management Consoleの起動

rootユーザで以下のコマンドを実行します。Management Consoleをインストールしたサーバーで実行します。

【構文】

【実行例】


ステータス確認方法

ステータス確認の順番は、特に決まっていないので、どのサービスから確認いただいても構いません。

Verticaデータベースのステータス確認

dbadminユーザ(OS)で以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合、いずれか1つのノードで実行します。

※Vertica11.0以降は、「RHEL 6 または CentOS 6」が非サポートのため、Vertica10.1の出力結果を掲載しています。

【構文】

【起動時の実行例】

【停止時の実行例】


エージェントのステータス確認

rootユーザで以下のコマンドを実行します。複数ノード構成の場合は、各ノードで実行します。

【構文】

【起動時の実行例】

【停止時の実行例】


Management Consoleのステータス確認

rootユーザで以下のコマンドを実行します。Management Consoleをインストールしたサーバーで実行します。

【構文】

【起動時の実行例】

【停止時の実行例】


参考情報

  • データベースの停止、起動方法(admintools)
  • http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/stop_start_database_admintools/

  • データベースの停止、起動方法(Management Console)
  • http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/mc_start_stop/

  • 単一ノードのデータベースを自動起動に変更する手順
  • http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/setting-the-restart-policy/

    検証バージョンについて

    この記事の内容はVertica 11.0で確認しています。

    更新履歴

    2021/10/29 11.0用に更新、
     注意事項の項目を追加、
     RHEL 8/CentOS 8を追加、
     「RHEL 6 または CentOS 6 の場合」と「RHEL 7,8 または CentOS 7,8 の場合」の見出し位置を変更、
     Magement Console 8.0.1-4の記載場所と内容を変更
    2020/05/26 9.1用に更新
    2016/12/19 本記事を公開