はじめに
dbadminユーザ(OSユーザ) はデータベースの作成/削除、起動/停止などが実施できるVertica における特権ユーザです。アプリケーション開発やデータベース管理を行う中で、一般のユーザ(開発者や運用担当者)に対して Verticaサーバ上から vsql による DB接続はさせたいが、データベース操作自体は禁止したい場面がでてきます。
本記事では、そんな時に活用できる dbadminユーザとは異なる OSユーザを作成し、vsql を使用できるようにする方法をご紹介します。
設定方法
前提事項
事前にOSグループ”apgroup”に属した、OSユーザ「apuser」を作成しておきます。※apuser、apgroupは適宜任意のユーザ、グループに変更してください。
設定手順
- Verticaサーバに apuser で OS にログインし、.bashrcファイルに以下のコマンドを追記します。
export PATH=$PATH:/opt/vertica/bin - 「.(ドット)」コマンド、もしくは apuser に再ログインし、編集した .bashrc の内容を読み込みます。
- 「vsql -h」コマンドを実行し、正常に vsql にパスが通ったことを確認します。
注意事項
- admintools は、dbadminユーザしか実行することはできません。
- データベースに接続する際は、「/opt/vertica/bin」配下の vsql をご利用ください。
※Management Console(以下、MC)を導入している環境では、「/bin/vsql」は MC のインストールディレクトリ配下の vsql にリンクされます。こちらは、MC専用のモジュールのため、データベースへの接続には使用できません。